身投げした年若い娘。刺殺された中年の男。重蔵が謎解きに挑む!出刃包丁で一突きに……。深い恨みが残る凶行の裏に、いったい何があったのか?情けの重蔵が解き明かす、隠された切ない「約束」とは。小名木川に若い女の亡骸が浮かんだ。十七歳のお佐江は身ごもっていた…。その二日後、米問屋「池田屋」のあるじ信右衛門が出刃包丁で心ノ臓を一突きにされる事件が起きた。重蔵は出刃包丁の出どころを調べはじめる。二人の死はどこ
町を騒がす盗賊一味を狐面の四人の男たちが音もなく眠らせる!屈指の廻船問屋《井筒屋》が、盗賊に皆殺しの目に遭う。一人息子と手代が生き延び、目立たぬ小間物屋を開くが、闇に紛れる彼らの正体は?見事な連携で金箱を積んだ荷車を引く黒装東の男たちが、不意にバタバタと倒れ込んだ。一瞬後、同じ黒装束に夜市で売られる狐の面をつけた四人の男たちが現れ、引き手のいない荷車を誘導しつつ闇に消えていった。《唐狐》の仕業だっ
昔、「いしときいてなんとおもう」と父は言った。なんと答えたら面白がってくれたのだろうか。一つの言葉にさまざまな方向から光を当てること、人によって受け取り方が違うこと、近い解釈が人を結びつけること。父を偲ぶ会が催されることになって気づく著者。それは百人一首の99番と97番、そして100番の謎解きにもつながった! 『百人一首』を題材にしたドラマチックエッセイ。
佐々木小次郎との巌流島での決闘で有名な宮本武蔵は剣豪とも言われる剣術家であるが、兵法家であり芸術にも長け、生涯をかけて「生きる道」を模索した探求者でもあった。本書は、幼少期の理不尽な上意討ちを目にしたことから始まり、島原の乱の戦いへの参加した折に目にした悲惨な状況などを通じ、彼が「剣禅一如」の境地へと至るまでの経緯を描いた異色の剣豪伝である。
その男には野心と夢が。那須与一が、平家方の家族に背き源氏に付く決心をしたのは、冠木原衛門という男と出会ったからである。与一は平家との戦いで武功と名を上げていく。そんななか、与一と原衛門は平家滅亡後の世を見据え、後白河法皇を倒し、那須が中心となる国を作ろうと思い始める…。地元愛とともに、地元のヒーロー・那須与一をいきいきと描く歴史ロマン。
西暦730年、預言者ムハンマドと同じ名門クライシュ族の父と、ベルベル人の母から生まれたアブドゥル・ラフマーン一世。宿敵による騙し討ちによって一族を殺され、北アフリカを流浪。エジプトに入ると中国人方士の杜環と剣士アリーを仲間に加え、キャラバンを装って母の出身地である西のモロッコを目指す……。史実とフィクションを交えた、息つかせぬスペクタクルファンタジー小説。
歴史的には一一八九年六月十五日に平泉で死亡したことになっている義経だが、AIのなかにいる義経は、現在も生きていることになる。最新のコンピュータ技術でAIによってよみがえった源義経。彼にインタビューすることで、真実が明らかに! 源義経=成吉思汗なのか。彼が語ったのは……『AI歴史学 山本五十六と太平洋戦争』に続く、シリーズ第2弾!
持ち込まれた依頼は「明日を探してもらえぬか」という不可解なもの 文政八年立夏、骨董屋〈天秤堂〉の裏の仕事、〈日読み屋〉を手伝う時津日向子。物探しや人探しではなく、今度は用心棒の依頼が舞い込んだ。本石町の油問屋〈高砂屋〉の主、左金吾の一人娘であるお恵が命を狙われているという。日向子は一人息子の大助とも相談の上、引き受けることにした。一方で、四十なかばの牢人から「明日を探したい」という奇妙な依頼を受け
花夜叉との異名を持つ剣の達人、時津日向子が探屋稼業に奔走する 深川の南、永代橋近くの一色町。故あって国許を離れ、長屋暮らしの時津日向子、大助母子。小野派一刀流の遣い手でもある日向子は、骨董屋〈天秤堂〉の裏の仕事を手伝い糊口を凌いでいた。物探しや人探し、平たくいえば探屋である。時には一筋縄ではいかない相談事が持ちこまれる。そんな折、記憶喪失にかかった侍から「忘れた過去を探してほしい」との難解な依頼が
夢に出てくる女を探してほしいと頼み込む若き侍、その真意は? 文政八年二月、深川は一色長屋に暮らす時津日向子、大助母子。小野派一刀流の遣い手でもある日向子は、骨董屋〈天秤堂〉の裏の仕事、〈日読み屋〉の一員でもある。そんな折、「夜毎、夢に現れる娘を探してほしい」との依頼が舞い込む。実際にいるのかいないのか、それさえもわからない。人探しは確かに得意分野とはいえ夢の中とは。ともかく〈日読み屋〉の面々が早速
純文学、歴史小説、推理小説、随筆など多彩なジャンルを執筆。その独特な性格と作風から無頼派、新戯作派と呼ばれる。名探偵結城新十郎登場。明治の前半頃、神楽坂に住む新十郎は元徳川重臣元旗本の子孫で洋行帰り。手腕を買われて警視庁からたびたび要請され事件解決に乗り出す。勝海舟もなるほどと思わせるような名推理を披露するものの、しかし真相は?果たしてどちらが真犯人を捕まえるのか。第三巻は「覆面屋敷」「冷笑鬼」「
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