美しい妹の身代わりとして、私は愛されぬ花嫁になる――「君は……偽者じゃないか」苛立つ伯爵チャールズに背を向けられ、エロイーズは彼のもとに押しかけたことを後悔していた。そう、伯爵が恋し求婚したのは美しい妹であって、姉の私ではないのだ。その妹に駆け落ちされ、いま彼の自尊心は傷ついている。伯爵の冷たさに怯みつつも、エロイーズは勇気を振り絞って告げた。「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」ばか
「パパが大好きなのね」大学院生のハンナは、生後6カ月の姪を抱え、つましく孤独な日々を送っている。ある夜、家の近くで車の事故が起きて怪我人を助け、ハンサムな長身の男性ドミニクに一目で恋してしまった。ところが後日、経済誌で彼の写真を見つけ、愕然とする。彼はフランスが誇る若き大富豪だったのだ!彼にとって、私はただの通りすがりの恩人。それも、赤ん坊を育てる身だ。住む世界が違いすぎる……。実らぬ恋と知りつつ
天使になったあの子と撮った、最後のスリーショットを胸に……。18歳でドミニクと恋に落ちたレイチェルは予期せぬ妊娠をし、結婚した。ドミニクが大学進学を延期して働き、二人で出産に備えたが、不幸にもおなかの赤ちゃんを亡くし、未来も希望も、愛さえも見失った。離婚後、レイチェルは看護師になり、今ようやく再出発の時を迎えた。それなのに、新しく働きだしたロンドンの病院で、医師として勤務する元夫ドミニクと再会して
たとえ記憶は取り戻せなくても、この身に宿った命を、愛と信じたい。5年前、アニーは事故に遭い、体と心に大きな傷を負った。それ以来、他人を避け、孤独に生きてきたが、ある日、“夢の恋人”とそっくりな男性とすれ違う。毎晩彼女の夢に現れては抱きすくめる、逞しい体、長い手足……。直感の赴くまま車を走らせると、見覚えのある屋敷に辿り着く。中から出てきたのは――“夢の恋人”だった。威圧的でありながら魅力を湛える彼
「言うんだ! 君の赤ん坊の父親は僕なのか?」秘書エリーは憧れの社長ディオゴに出張先で純潔を捧げたが、その後の彼はことさらに冷たく、仕事でも無視され続けた。彼にとって、私は公私ともに使い捨てでしかないのね……。つらさに耐えかねたエリーは、かねて求婚してくれていた同郷の男性との結婚を決めた。田舎に戻って私は幸せになるわ。だが式当日の朝、気づいた――ディオゴの子を妊娠している!エリーは社長室へ向かい、自
何もなかったことに……できなかった。おなかに小さな命が宿っていたから。臨時の小学校校長アナベスは祖母と幼な子を独りで養っている。ある夜、アナベスが店でたちの悪い男に絡まれていたとき、亡き夫の親友ライダーに救われた。熱いキスで恋人のふりをして。胸の高鳴りを抑えられず、アナベスは今夜だけはと彼に身をまかせた。このままライダーと恋に落ちてしまえたらいいのに……。でも、名士ブーン一族の彼は一人の女性に縛ら
あの夜、すべては仕組まれていた。赤ちゃんも、世界屈指の富豪との結婚も。家族の誰からも愛情をもらえなかったレオンティーナは息をつめ、誰の目にもとまらない透明人間として生きてきた。だが24歳になり、冷酷で残忍な父親から結婚するよう命じられる。相手は全員裕福だが、彼女よりも倍は年上の老人ばかり。レオンティーナは家を出て、スペイン富豪パウの屋敷をめざした。だが、3カ月ぶりに会った富豪の整った顔は厳しく冷た
あなたは手の届かない雲の上の人。でも、せめて一夜だけ、夢を見させて。兄が事故死し、家庭まで崩壊し、逃げるように軍へ入ったアダマ。今回、彼女に与えられた海外任務は、乳母に変装してまだ赤ん坊の王を守ることだった。王宮で出会ったのは、気高くたくましく、息をのむほど美しい摂政イケム王子。身分違いとわかっていても、王子に惹かれる想いを止められない。そんな中、二人は敵を誘い出すため、偽の夫婦として列車旅に出る
「会った瞬間、君が欲しいと思った。必ず僕のものにしてみせる」その朝、秘書のジェニスタは新社長の姿に全身の血が凍った。冷徹なまなざしで彼女を射抜くのは、昨夜の宴で傲慢に誘いをかけてきたハンサムなルーク。プレイボーイ然とした彼をはねつけた報いが、この最悪の再会なの?ルークはジェニスタを上司の愛人と思い込み、誤解だと否定しても耳を貸さない。そしてもし事実無根なら、噂に傷ついた、上司の病気の妻を安心させる
蔑み続けた新妻の純潔を、大富豪はまだ知らない……。テンプラーは亡き妹の娘ケリを引き取って懸命に育ててきたが、事務員の仕事では生活費と養育費を充分にまかないきれず、ケリの泣き声を理由に、住む部屋からの立ち退きも迫られていた。思い悩んだ末、妹が遺した手紙をもとにケリの父親を見つけ、アレックスという人物に〈話があるので会ってほしい〉と書き送った。だが現れたのは、その兄のギリシア大富豪レオンで、弟は死んだ
孤児の花嫁を待っていたのは、黄金の籠と、冷たい初夜の傷跡。「マリサ、君を連れて帰る。跡継ぎを産んでもらうために」別居から8カ月、突如イタリア侯爵家の血を引く夫が現れた。生前に、母親同士が決めた年上の婚約者ロレンツォを、孤児のマリサは密かに慕い、結ばれる日を心待ちにしていた。だが、彼にとって結婚とは一族の義務であって愛などなかった。愛のない契りに深く傷ついたマリサは、結婚式の夜、彼を拒絶して家を飛び
「過ちの代償――ぼくたちが払うか、 ぼくたちの子が払わされるか」さる王国の皇太子に雇われている住みこみの子守りエリナー。ある夜、雇い主の美しき異母弟ジャシム王子の誘惑に屈して純潔を捧げた彼女は、やがて妊娠に気づき、彼に告げた。すると驚くことに、ジャシムは子供のための結婚を即決。今はだめでも、いつか妻として愛してもらえるなら……。だが式の直後、ジャシムの誘惑は、雇い主の妻が若いエリナーを夫から遠ざけ
人知れずこの子を産む――私の選択肢は、それしかない。キンバリーは世界的な大実業家ハリソンの弟と婚約していたが、ハリソンに「弟との結婚を取りやめてくれたら、慰謝料を出そう。君は弟にふさわしい女性ではない」と言われ、強引に唇を奪われた。軽蔑に値する女の烙印を押すかのような酷い扱いに怒るべきなのに、彼のキスに舞いあがってしまった自分が、キンバリーは恨めしかった。結局、もう二度と会わないために、彼の要求に
美しき支配者。私は、彼の獲物。弟が危篤状態だからイタリアへ来てほしい……。レインのもとに、イタリアの銀行頭取ザーレから電話があった。どうやらレインを弟の恋人と勘違いしているらしい。お金がないことを理由に断ると、今度はザーレ本人が現れ、レインをさらうようにして、イタリアへ連れ去ったのだ。だが、屋敷に彼の弟の姿は見当たらない。不審に思う彼女を見て、ザーレは完璧な美貌に黒い瞳を煌めかせながら、言い放った
ロマンスの殿堂アン・メイザー名作選 1永遠に輝く名作選シリーズ第3 弾は、アン・メイザーです!二十歳のレイチェルは、ロンドンへ出張に来ていた年上の富豪、アンドレ・サンチェスと熱い恋におち、結婚した――幸せの絶頂のあとに絶望が待っているとは夢にも思わず。異国での孤独な暮らし、仕事中毒の夫、流産。疲弊し帰国したレイチェルだったが、5年後、死の床にある父の会社を救うため、夫を訪ねる。そこで目にしたのは、
再会したかつての恋人は、私を支配する“債権者”だった!母が巨額の借金を抱えていることを知ったティルダ。このままでは家を立ち退かされ、路頭に迷ってしまう……。しかも貸し主は、砂漠の王国の皇太子ラシャド!かつて無理やりナイトクラブで働かされたティルダは、客だったラシャドに見初められ、恋人になったことがあった。だが数カ月後、彼は理由も告げずに突然彼女を捨てたのだった。とにかく返済を待ってもらおうと、ティ
「代わりに君をもらう」――冷徹な財閥王は言った。幼くして両親を失い、伯父夫婦に育てられたシャーンは、勤め先の財閥企業で幹部を務める男性と恋におち、やがて婚約した。だが晴れて結婚式という当日、花婿はシャーンを見捨て、あろうことか別の女性のもとへと走ってしまう。ショックのあまり呆然とするシャーンに手を差しのべたのは、花婿の兄であり、冷徹と知られる財閥トップのレイフだった。「代わりに僕と結婚してくれ。そ
傲慢に踏みにじられ、終わった恋――時を超えてよみがえる劇的再会ロマンス!思い出すだけで胸の痛むような破局から長い時が過ぎ、今ふたたび燃え上がる愛憎ロマンス! 忘れていたはずの、いや、忘れることなどできなかった二人の愛の日々を、取り戻すことはできるのか?情感豊かな劇的ストーリーに定評のある英国人作家の傑作2選!
富豪は二人目の妻に彼女を選んだ。彼女が地味で従順だったから。マーニーはタクシーを降り、半年前に去った壮麗な邸宅を見た。中から大音量の音楽が聞こえるのは、イタリア富豪ドメニコがパーティを開いているからだろう。私との離婚成立を祝って。結婚生活は拒絶の連続だった。彼の下で働いて6年、結婚して1年、私は18歳からずっと彼にすべてを捧げてきたのに。パーティルームにいた元夫に自分勝手な恩知らずとあざけられ、マ
世界で一番愛した人が、世界で一番遠い人になった、あの日……。「僕たちの問題を解決する時がきた」サファイアの隠れ家をつきとめた、夫ドレイクが乗り込んできた。1日たりとも忘れたことのなかった愛しい夫の顔を、じっと見つめる。甘いマスクの富豪ドレイクは優しくて、まさに理想の男性だった。しかし、やがて仕事に忙殺される夫との喧嘩が絶えなくなり――彼が別の女性とバカンスに出かけたと知った朝、サファイアは耐えきれ
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