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大阪人はなぜ太閤さんが好きなのか

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上沼恵美子の鉄板のホラは「実家が大阪城」。28年間出演した『生活笑百科』の降板を言い渡されたのも、大阪城を見渡すことができるNHK大阪放送局の控室だった。ビックリして大阪城が四つに見えたという。上沼を引きあいに出すまでもなく、大阪の人間にとって大阪城は巨大なもの、成功者が手にするものの代名詞である。そしてその豪壮な城を築いた豊臣秀吉は、百姓の身から権力の頂点に登り詰めた英雄であり、大阪のまちをつくった恩人であり、派手好きなコテコテの大阪人の元祖のような存在だと認識されてきた。「太閤さん」大阪人はそう気安く呼んで秀吉を愛してきた。そして、その「秀吉像」は、実はいくつかの変化をたどっている。人々が認識する秀吉は大阪というまちの歩みとともに変わってきた。本書では時代を追ってその変化を明らかにしていく。【本書の内容】第一章 江戸時代 「お上嫌い」の大坂町人信長を凌ぐ雄大さ/大坂の陣の惨劇/徳川幕府への面従腹背/秀吉をまつる豊国神社/町人の町、大坂の誕生/大塩平八郎の乱/江戸時代の大ベストセラー『太閤記』第二章 明治時代 「秀吉推し」が国策だった明治天皇の「浪華」入り/東京との「首都争い」に負けた/国策となった「秀吉推し」/全国に設置された豊国神社/『朝が来た』主人公・広岡浅子の活躍/大阪の「自治自営の精神」/大陸進出ナラティブ/国民的英雄となった秀吉第三章 財閥時代 「大大阪」のシンボル大阪城大阪発祥の地、上町大地と大阪城/一大工業都市に変貌/ぞくぞくと集まる新興経営者たち/「大大阪」時代の幕開け/地下鉄御堂筋線の開通/大阪城天守閣の再建/市民からの寄付で建設費をまかなう/破風の勾配をめぐって大激論第四章 戦争時代 なぜ大阪兵は日本一弱かったのかまたも負けたか大阪兵/日本一弱かった第四師団/なぜ国のために死なねばならぬのか?/「負けるが勝ち」の大阪商人/戦争に利用された秀吉/歪められた朝鮮出兵/そして秀吉は軍神と化した第五章 昭和時代 大阪財界とビジネスマン秀吉「やってみなはれ」の鳥井信治郎/豊公会の設立/海軍の協力会社となったサントリー/鳥井信治郎の鮮やかな変わり身/「経営の神様」と秀吉/大阪にとどまった松下幸之助/秀吉から得た「ビジネスの教訓」第六章 秀吉と阪神タイガースなぜ「タイガース」になったのか/虎が大好きだった秀吉/巨人に勝てないタイガース第七章 文豪たちの秀吉吉川英治の『太閤記』/敗戦により崩壊した秀吉神話/司馬遼太郎の『新史太閤記』/在日コリアンと秀吉/堺屋太一による大阪再建/「隣のおっさん」

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