人物となる道
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作品情報
孔子の言行や門人との問答・論議を集録した『孔子家語』(別称『副論語』)。現代ではその存在をあまり知られていませんが、安岡正篤師はこの書を多年愛読し、「我々が現代に生きる答案を、 これから読みとることもできるのであります」と述べています。本書はこの『孔子家語』より、師が感銘を受けた章句を抄出し、解説を加えたもの。昭和31年に発刊された『副論語』(明德出版社)を底本に、見出しやルビ、注釈等を新たに加え、現代人にも読みやすく再編集しました。「自己と道」「人間の風格」「本当の人物」「賢者の条件」など全10講から成る講話録は、縦横に繰り広げられる話題と語り口がユニークで、実に味わい深いものがあります。序盤では、自らの書生時代の歩みも振り返るなど、「家語」の問答を軸に、人間はいかに生きるべきかの本質が説かれています。師は次のように述べます。「まず自ら善くし、また自己の周囲を善くし、 荒涼たる世間の砂漠の一隅に 緑のオアシスを作ることであります。 家庭に好い家風を作り、 職場に好い風気を作れぬような人間共が 集まってどうして幸福を人類に実現など出来ましょうか」と。これこそ、人物となる道への第一歩と呼べるでしょう。珠玉の人間学講話が、半世紀以上の時を経て、いま甦ります。…………目 次…………序説第一講 副論語──孔子家語について第二講 人生の三つの失敗第三講 正大なる思想を振起する第四講 恥ずべきこと、鄙しむべきこと、殆きこと第五講 日に益す者と日に損する者第六講 自己と道第七講 人間の風格第八講 人の下たるの道第九講 本当の人物第十講 賢者の条件