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『おくのほそ道』新考 ――自筆本からわかる芭蕉の真意

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日本思想研究者による芭蕉研究の集大成1996年に発見された芭蕉自筆の『おくのほそ道』から、作品に籠めた芭蕉の真意、そして「軽み」の展開を解明する。===【目次】はじめに第一章 芭蕉自筆『おくのほそ道』発見の衝撃1 芭蕉自筆本、二百五十年ぶりの発見2 芭蕉自筆本の執筆時期──元禄六年の盆3 『おくのほそ道』完成までの過程──芭蕉自筆本・曾良本・素龍清書本4 生前弟子に見せなかった理由と臨終に去来に譲る遺言5 『おくのほそ道』の出版──元禄版から明和版・寛政版へ6 芭蕉自筆本に基づく『おくのほそ道』のテキスト第二章 芭蕉の俳諧の展開──出発点から奥羽行脚まで1 伊賀時代──貞門俳諧からの出発と北村季吟との関係2 江戸へ移住──談林調の流行を追求3 深川隠栖──「不易」の文藝を目指して・漢詩調の俳諧4 『野ざらし紀行』の旅と『冬の日』──蕉風形成、紀行文の成立5 『笈の小文』の旅と『更科紀行』第三章 奥羽行脚──元禄二年の旅で見出したもの1 奥羽行脚の企画──「菰かぶるべき思い」2 奥羽行脚の実際──『おくのほそ道』に書かれていないこと3 奥羽行脚の中での悟り──「天地流行の俳諧」904 「軽み」の萌芽──俳諧指導の実際「翁直しの一巻」5 旅中における芭蕉の変容第四章 「不易流行」──『猿蓑』から『おくのほそ道』執筆までの過程1 「不易流行」が言い出された背景2 「軽み」の俳諧──「木のもとに」歌仙から『ひさご』へ3 「幻住庵記」──「不易」の文藝への執念4 「市中は」歌仙──新発見の芭蕉の修正稿から『猿蓑』へ5 人生回顧と風雅論──「造化にしたがひ、造化にかへれ」6 『猿蓑』の編集──「俳諧の古今集」を目指して7 「几右日記」と『嵯峨日記』に見られる歌仙の構成8 『笈の小文』──紀行文の書き方とその構成9 江戸の俳諧事情と元禄六年盆の『おくのほそ道』の執筆第五章 『おくのほそ道』の構成──序と五部構成の内容1 序章と最後との呼応──基底となる宇宙観・人生観2 叙述内容から見た構成──国別による区分3 叙述内容から見た構成──月別による区分4 自筆本当初の句数から見た構成5 五部構成から見る『おくのほそ道』第六章 『おくのほそ道』の文学的世界1 『おくのほそ道』の特別な構成の背景2 虚名と文学的な創作(フィクション)3 古典の表現の引用──『源氏物語』から西行まで4 五部構成の妙──対照する事柄のダイナミックな関係5 俳諧の紀行文の完成6 『おくのほそ道』の章段──章題と全句の構成第七章 『おくのほそ道』完成から芭蕉の終焉まで──「軽み」の展開と清書本に籠めた思い1 『おくのほそ道』における「軽み」の展開──句の制作時期に着目して2 元禄六年十月──「軽み」の俳諧の摸索3 「万世に俳風の一道を建立する」という自覚──芭蕉の俳論4 『おくのほそ道』完成──素龍清書本5 「軽み」の唱導──『炭俵』の世界6 元禄七年五月、最後の帰郷7 『続猿蓑』の編集──大改訂に籠められた思い8 最後の大坂への旅9 最後の一句──〈清滝や波に散り込む青松葉〉10 『おくのほそ道』清書本を去来に譲る遺言11 芭蕉の終焉終章 『おくのほそ道』、不易の古典へ──広がりと研究、そして世界へ1 蕉門の活動と『おくのほそ道』の刊行──遺作収集と俳論の記録、蕉風の伝播2 芭蕉の復興運動──『おくのほそ道』再刊からの展開3 近代の俳句と芭蕉の研究4 現代の芭蕉研究の概観5 Haikuの世界的な展開と『おくのほそ道』の外国語訳あとがき松尾芭蕉 略年譜没後の芭蕉作品の扱い松尾芭蕉関係文献

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