百人
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作品情報
第81回現代俳句協会賞受賞作◆第五句集常に「俳諧自由」でありたい。百世、百慮の一人一人の俳句人生とつながり合いたい。(著者)◆自選十五句鳥影よアジアの霧の階昇る猪食うや有無を言わせぬ山の闇妻でなく母でなく午後のアネモネ予言の書春の氷をめくりけり百人に死は百通り薔薇の香水人間の水を貫く天の川滝の前みな脊椎を光らせて今は亡き西夏を呼ぶは夕雲雀椰子遥か母国とは蝶の言葉とは茶封筒虹を運んで行くところ抱くときは素手でなければならぬ月淡雪や陸が近づくように夜桜蘂降るときどきは鉄のひびき木の実降る声がことばとなる子どもひとりごとばかりがぎゅっと煮凝りぬ
