ヤマケイ文庫 極北の動物誌

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星野道夫が「名作」と呼んだ幻の古典。この本全体に流れている極北の匂いに、どれだけアラスカの自然への憧れを掻き立てられただろう/星野道夫カリブー、ムース、オオカミらが危ういバランスの上で織りなす極寒の地の生態系――。『沈黙の春』が人類による自然破壊に警鐘を鳴らした1960年代初め、アラスカの大地を核実験場開発の脅威から守り抜き、そのため故国アメリカを追われた動物学者がいた。彼の名はウィリアム・プルーイット。極北の大自然と生命の営みを、詩情あふれる筆致で描き、写真家の星野道夫が遺作『ノーザンライツ』のなかで、敬意をこめて「アラスカの自然を詩のように書き上げた名作」と評した幻の古典を文庫化。気候危機と生物多様性の危機が差し迫るなか、人の営みと自然の営みの共存を問いかける本書は、「エコロジーとは何か」を知るための入門書であり、今を生きる全ての人へのギフトだ。■内容刊行によせて 星野直子プロローグ旅をする木タイガの番人ハタネズミの世界ノウサギの世界待ち伏せの名手狩りの王者カリブーの一年ムースの一年ムースの民生命は続くホームステッドにわか景気未来の展望謝辞エピローグ―一九八八年版あとがき訳者あとがき文庫化によせて 大竹英洋■著者についてウィリアム・プルーイット(1922-2009)動物学者。アメリカのメリーランド州生まれ。アラスカにおけるアメリカの核実験場開発計画「プロジェクト・チャリオット」を環境調査によって阻止し、そのためアメリカを追われることになった。その詳細は星野道夫著『ノーザンライツ』に記されている。カナダに移住後は、マニトバ大学動物学研究室教授。タイガ生物学研究所を設立。極寒地における野生生物の研究を続け、カナダ科学アカデミー最優秀賞などを受賞。93年、アラスカ州政府より正式の謝罪を受け、名誉回復。アラスカ大学名誉博士となる。

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